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| 江戸女刑罰史 〜緊縛妖艶遊女〜 監督: 城定秀夫 2007年 脚本・編集:
城定秀夫 ★★ 最近のVシネの時代劇ということで、セットはもちろんのこと、考証やらロケ地やら美術やら衣装やら小道具やらにはまったく期待しないつもりで観たんですが、この作品、なんと結髪まで省略されている。これにはびっくりしました。 頭巾で隠したり、総髪にしたり、ごまかしてはいるのだけれど、やっぱりマゲがないと時代劇には見えません。主要人物二、三人の髪をさわるくらいの、十数万円だか数十万円だかも出せないんなんですね。 贋作を描いて師匠に破門された若い絵師(吉岡睦雄)が、河原で春を売る唖の夜鷹(亜沙美)と出会い、彼女と同棲しながら責め画を描いて、それが大ヒット。 いつもの城定作品の、手慣れた世界で戯れるおもしろさが失われて、少ない予算で時代劇っぽさを出すためにストーリーやロケ地を選んだ不自由さが透けて見える、窮屈な作品になっています。 もちろん俳優の演技にも、同じことがいえるわけで、美術や衣装のお膳立てがなければ、いくら熱演しても越えられない壁があるのが悲しい。 ただし、よかったのは役者の顔で、主演の吉岡睦雄と亜沙美から、無声映画時代の日本人の顔を引き出している。 (DVD鑑賞 2008/03/24記)
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