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帰ってきた モニターの中の映画館

日本映画(監督別)>石井輝男>網走番外地 決斗零下30度

網走番外地 決斗零下30度

監督: 石井輝男 

1967年

脚本: 石井輝男
撮影: 中島芳男
音楽: 八木正生
出演: 高倉健, 嵐寛寿郎, 田中邦衛, 吉野比弓, 丹波哲郎, 大原麗子, 沢彰謙, 黒沢妙子, 三原葉子, 吉田輝雄, 由利徹, 安部徹, 田崎潤, 国景子, 八名信夫


★★★これでケリをつけたかったのか

シリーズ第8作。
冒頭から、健さんと敵役たちの、これまでの対決シーンを振り返る、総集編的な様相。
2〜4ヶ月に一本のペースで、日本の北と南の極寒と酷暑を飛び回って撮り続けたわけだから、もうこのへんでケリをつけたい、という気持ちなのか、内容的にも番外地らしい番外地の、最後になった作品。

任侠映画に頻出する「炭坑もの」を、お馴染みのメンバーで番外地ふうにアレンジしただけなんですが、マカロニふうの劇伴にのってエスカレートした暴力シーン(田崎潤が棍棒で馬を殴り殺す場面は衝撃的)によって、かろうじて新鮮さを保っています。
冒頭の、おしゃまな女児と健さんの珍道中だとか、マジックを披露する吉田輝男(カードさばきの部分は、初代・引田天功が演じている)だとか、久しぶりにノワールな悪女(というほどでもないが)を演じる三原葉子だとか、元ミドル級チャンピオン(ぜんぜんそうは見えない)という設定の丹波先生だとか、それなりに楽しいんですが。

各作品趣向を凝らし続けて、もう、番外地の枠組みのなかでは後退するしかない、という本作までやり続けた、というだけでも、たいへんなシリーズです。  (DVD鑑賞 2007/8/29記)



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