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| 網走番外地・北海編 監督: 石井輝男 1965年
★★★★ 正攻法の前作からまた一変して、網走刑務所内のコミカルな騒動で幕を開ける。ヒゲ面の由利徹と厚化粧のオカマの砂塚秀夫のドタバタ痴話。さらに新米の囚人も、またオカマで……。 ノリにノって、ハンドルを切る健さん。運転席に座る時間が長いため、必然的にアクションは少なくなるが、爽快な不良性にあふれるセリフとリアクションを連発する。 おもしろいのは、普通ならば見せ場にするような場面を、ことさらあっさりと描いているところ。 エピソードのつながりは、ラフで自由自在。出発当初は旅の目的だった、ムショ仲間の復讐を、笑ってしまうほどあっさり片づけると、間髪を置かず大詰めのアクションになだれ込む。シナリオの悪い見本とされている、いわゆる団子の串刺し形式なのだが、それを大成功させてしまうというところが、石井輝男の才気だ。 前作では橘の故郷の組長だった嵐寛寿郎が、またまた鬼寅親分として、そりゃないだろうと思う場面に再登場して笑わせる。シリーズものの遊びなのだが、その遊び方がイキでいい。
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