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制服 百合族 (セーラー服 百合族)

監督: 那須博之

1983年


★☆青春の過剰な夢

軽快、というより、ひたすら脳天気なタッチで描かれる、軽薄、というより、もともと自意識というものを与えられていないんじゃないかと思われる本作での湘南の若者たちの風俗は、短小軽薄がもてはやされたこの頃のニーズに合っていて、しかも女の子たち(山本奈津子、小田かおる)をかわいく綺麗に、しかも当時のアイドル(石野真子と大沢逸美、というところでしょうか)を意識させながら、エロエロ度も非常に高い。しかし、それ以外はじつにみごとに、なーんにもない映画。
なんだか毒気を抜いた森田芳光みたいだと思ってたら、この監督は森田作品(「マル本噂のストリッパー」(1982))の助監督だったんだ。

「カリフォルニアSEX入門」がベストセラーになり、雑誌「POPEYE」でカリフォルニアが若者の聖地に祭りあげられて、じゃあ日本だと湘南あたりはどうよ、ということで、そこが青春の夢の舞台に選ばれただけかもしれないのだが、本作には普通に求められるニーズを越えるほどの夢が描かれていて、その過剰なところがおもしろいといえばおもしろい。
この監督の映画は初めて観たのだが、JMBDでフィルモグラフィを見てみると、けっこう観てみたい作品があったりする。

ビデオまでは原題のまま「セーラー服 百合族」だったのに、DVDタイトルが「制服 百合族」に変更されたのは不思議。そのままのタイトルで出ている「セーラー服色情飼育」のほうが、問題だという気がするのだが。
山本奈津子さんは、ここで、なんとご本人にお会いできるようです。

追記:
森田作品(「マル本噂のストリッパー」(1982))の助監督だった」などと書いていますが、 実際は那須博之監督が森田芳光監督の後輩だったというわけではなく、外から来た監督のにっかつ内での「お目付役」として助監督に付いたのだそうで、素人判断で滅多なことは書くものではないと反省しました。


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