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女銀行員 暴行オフィス 監督: 西村昭五郎 1985年 脚本: 桂千穂 ★★ かねてから直属の部下の女子行員(麻生かおり)に思いを寄せていた東大出の若きエリート行員(川上伸之)。 ……被虐のヒロインものか、と思ったのも束の間、逆に男を翻弄しはじめたヒロインを見て、桂千穂お得意の悪女ピカレスクなのね、と納得しかけるのだが、それもまた微妙にハズレ、という肩すかしがおもしろい。 エリート行員はヒロインとの結婚を夢見るのだけれど、ヒロインの乱交を黙認する彼女のフィアンセ(手塚英明)や、そのフィアンセと関係している女子高生の妹(木築沙絵子)など、彼女を取り巻く「超越」した人々と出会って、錯乱状態に陥り、自ら決定的な破局を招いてしまう。 マザコンのエリート行員が固守する潔癖な世界観と、なんの疑いもなく倫理を超越した生活を謳歌しているヒロインたちの世界観が、最後まで平行線をたどったまま、一方は勝手に自滅し、他方は彼らなりの行動原理に従って生きているだけだという悪意の塊のような話で、そう、ちょうど『悪魔のいけにえ』の殺人者一家と犠牲者の関係にそっくりなんですね。 西村昭五郎の演出は、けっして手を抜いているわけでなく、ヒロインの誘惑シーンのエロスやレイプシーンの迫力はお手のものだし、ヒロインのシャワーシーンを俯瞰で撮影した場面なんかは、ひょっとしてこのたいした意味のないシーンのために、わざわざ浴室のセットを組んだのかも、と思います。 (ビデオ鑑賞 2007/8/4記)
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