★★☆
いつものカントク作品
にっかつロマンポルノ買い取り作品。
冒頭いきなり、暗闇の中から「未亡人下宿」という3Dオブジェが飛んできて、橘雪子主演のシリーズ作のハイライトシーンを振り返ります。
クレジットによれば、「第10回記念超大作」なんだそうで。jmdbを見てみると、え? 数え間違えてない?
1. 未亡人下宿 (1969・森美千代)
2. セミドキュメント 未亡人下宿 (1974・青葉純)
3. 続未亡人下宿 表も貸します 裏も貸します (1975・青葉じゅん)
4. セミドキュメント 新・未亡人下宿 (1975・東祐里子)
5. 新未亡人下宿 奥の間貸します (1975・青葉純)
6. 未亡人下宿 すぐ入れます (1976・深見じゅん)
7. 痴漢下宿屋 (1976・南ゆき)
8. 未亡人下宿 いろ色教えます (1977・大原恵子)
9. 未亡人下宿 下もかします四畳半 (1977・橘雪子)
10. 未亡人下宿 ただのり (1978・橘雪子)
11. 女高生下宿 (1978・日野繭子)
12. 未亡人下宿 初のり (1978・橘雪子)
13. 未亡人下宿 のり逃げ (1979・橘雪子)
14. 未亡人下宿 初泣き (1979・橘雪子)
15. 未亡人下宿 あの道この道教えます (1980・橘雪子)
16. 女高生下宿 熟れどき (1980・日野繭子)
17. 未亡人下宿 初濡らし (1980・橘雪子)
18. 新・未亡人下宿初開き初入れ (1981・すばる卿子)
19. 未亡人下宿 あなたも貸します初いじり (1983・すばる卿子)
20. 愛染恭子の未亡人下宿 (1984・愛染恭子)
ついついおもしろくて、『痴漢下宿屋』とか『女高生下宿』とかいうのも挙げてしまいましたが、それを抜いても勘定が合わないような。まあいいか。
本作は、橘雪子の未亡人ママさんが経営する学生下宿に、アメリカ、ハーバード大学からの留学生、大統領の親戚にあたるカーター君が逗留する、というお話。
カーター君役は、立川談とん。現快楽亭ブラック師匠です。
若い頃の師匠って、けっこう美男子だったりして。
英語をしゃべれない師匠が、日本語がよくわからないガイジンを演じているんで、何を見ても「ホワッツ?」と言うばっかりで、久保新二から、なにがワットだ、30ワットみたいな顔しやがって、と突っ込まれるのだけれど、とぼけた顔をして、「スキデース、ママサーン」とか、ウソのカタコト日本語を話すのが笑える。
久保新二の役名は、「御存知国士舘の尾崎君」とクレジットされるんだけど、国士舘からクレームなんて来なかったんですかね。
ステテコの中に手を入れて、休むことなく激しくマスを掻きながら、見たまんまのベタベタギャグをアドリブでかましまくるし、汚いものはとりあえず食ってみるし、食ったものは吐くし、屁はこくし、という、いつもの演技。
学生以外では、ママさんに恋をしている肉屋の野上正義と八百屋の堺勝朗コンビが、強烈です。
野上正義は、いつも手に包丁を持って振りまわしているキャラ。恋敵の八百屋の店頭で、興奮して野菜をスパスパ切ったりするもんだから、ホントに切れるんだなあ。あぶねえなあ。
予想通りのオチもついて、いつもながらの未亡人下宿。
もちろん「のり逃げ」するのは、ブラック師匠です。
メンツが揃えば、とにかくできちゃうみたいな作品なので、こういう場合のカントクって、いったい何してるの? という気になるんですが、シリーズを遡れば遡るほど、はつらつとした猥雑性が楽しめるんじゃないかなと思いました。
(ビデオ鑑賞 2008/03/23記)