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| 情事の履歴書 監督: 若松孝二 1965年 製作: 若松プロダクション
★★☆ 平凡な感想だけれど、本作で最も驚いたのは、1965年当時の性表現の穏便なこと(規制の厳しさというべきか)で、ピンク映画とはいっても、全裸で雪の中を走るヒロイン(しかも後ろ姿)をかなりの遠景でとらえたシーンが最大の露出であって、行為そのものも、せいぜい抱き合う男女のバストショット程度なのだから、現在のテレビドラマよりもソフトである。 作品そのものも、絞殺死体の現場検証で、死体の顔をさまざまな角度からスナップする異様なタイトルバックから始まるのだが、本編が始まってみると、きちんと構成された普通の劇映画だ。 最も刺激が強いヤマ場から語りはじめる語り口が、当時は斬新だったらしいが、本作を二次的、三次的に模倣した結果の傑作と見比べて、なおかつ本作に新鮮な魅力が感じられるかというと、疑わしい。むしろ貴重な風俗資料としての興味が勝っている。 特典映像では、若松孝二と、すっかり好々爺然としている、パレスチナから帰国した足立正生との対談(前編)が収録されている。若松監督が年に一回、新作のビデオを持参して、足立監督が住むゲリラの小屋を訪問していたというエピソードに驚く。
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