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姉は女教師

監督: 中原俊

2000年


★★★からみにバッハのノスタルジー

中原俊の、ロマンポルノへのオマージュ。ジャンルとしては、ピンクではなく、OVだろう。
アダルト・ビデオのソフト・オン・デマンドからセルシネマとして発売されていたものが、パイオニアの中原俊監督作品シリーズの一つとしても発売されている。中身は特典も含めてまったく同じようだが、後者が300円安い。

「姉」「助教師」という妄想の王道を、この監督らしい職人芸的な手堅さで描いて、出身地のロマンポルノへの愛着と意地を見せる。ロマンポルノにひっかかった世代の、かゆいところに手が届くようなエッチさだし、行為の必然性もきっちりと押さえられている(といっても、作品の規模的にはピンク映画だが)。
とにかく女の子好きで、舌なめずりしながら撮りましたというオジサンの欲望が全開のスケベな映画で、観たあとの印象も、監督の意図通りスケベな映画だったという以外のなにものでもない。
はじめから女優志願だったという元AVアイドルの朝岡美嶺が「姉」の「女教師」役で、一種のアイドル映画としては、とてもよくできている。

クライマックスのからみで、バッハのチェンバロ曲が流れるのがノスタルジック。
松島利之「にっかつロマンポルノ全史」(講談社刊)を読むと、72年12月公開のロマンポルノ第三弾、「色暦女浮世絵師」(監督:曽根中生)ですでに「音楽にバッハの曲を使った」とあるから、歴史がある。
1985年に放映された、土曜ワイド劇場「奥飛騨二重心中」 でも、神代辰巳がからみのシーンにバッハを使っていたことを覚えている。


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