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アナーキー×イン×じゃぱんすけ (アナーキー×イン×じゃぱんすけ 見られてイク女)

監督: 瀬々敬久

1999年


★★★☆後引きが強い

初めて観た瀬々作品。ピンクという場を利用して、したいことをする度合いがはなはだしくて、別の場で撮られたとしても、あまり表現は変わらないだろう。

好きなのか、嫌いなのかを言い切るのが、この作品(もしかするとこの監督)の場合、とても難しい。
テーマに集中することよりも、それを拡散させることをおもしろがっているフシがある。
スタイリッシュなのだが、何を描いても自分の体臭を染みこませてしまうアクの強さがある。
適材適所の俳優をうまく使うのだが、それを内輪ノリの悪ふざけにしかねない品の悪さがある。
個人的なモチーフや自主製作映画ふうの実験を遠慮なくブチこむのだが、普通は迷惑なそれらを有無を言わせず見せる映像の質の高さがある。
いいところ、悪いところがごちゃ混ぜなのだが、その混乱が破綻や逸脱になっていない、というわけではない(佐野和宏、諏訪太郎、下元史朗の不良中年トリオの暴れぶりが、その辺の境界線になっている)。
そういった矛盾が、後引きの強さになって、好き嫌いを問わず、思い出してしまうことになる。

佐々木ユメカが、あいかわらず凛とした魅力で、映画を背負っている。
佐野の息子役の佐藤幹雄、奈加毬子、佐野の父親役の港雄一。みんなすばらしい。

シナリオタイトルは、「パンキッシュ★ソウル 神様、アンタただの役立たずじゃねぇか。」。


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