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混血児リカ ハマぐれ子守唄

監督: 吉村公三郎 

1973年

脚本: 新藤兼人
原作: 凡天太郎
撮影: 杉田安久利
音楽: 竹村次郎
出演: 青木リカ, 河原崎次郎, 殿山泰司, 初井言栄, 市毛良枝, マンモス鈴木, 田中邦衛


★☆一変して凡作

前の日記に書いた二作目の『混血児リカ ひとりゆくさすらい旅』が、突然変異的怪作だったリカシリーズ、第三作 (英語タイトル "RICA 3")。

だめぽ。だめになった「少年ドラマシリーズ」みたいだぽ。エロ入りだけど。
脚本は同じ新藤兼人なのにこんなにくだらないのは、やっぱり中平康は偉大だってことでしょうか。

一応社会派らしく、沖縄基地問題みたいなものを絡めているのだけれど、それに憤る不良グループがただの馬鹿。彼らに合わせて、リカもパワーダウン。
前作では、銃器を持った暴力団員を数人まとめてぶっ飛ばしてたのに、今回はけんかの武器がフランスパンですがな。

マフィア役は日本人が演じるニセモノ外人だし、黒人は日本人が顔を黒く塗っただけだし、リカの恋人は河原崎長一郎のニセモノみたいな、弟の河原崎次郎だし。

リカを取り巻く不良少女たちが感化院で暴れて、怒った看守が「おまえらキチガイか、全員精神病院行きだ!」と叫んだら、ほんとに「ユートピア精神病院」というところに収監される。
この精神病院、まるで 「チャージマン研」の恐怖!精神病院の巻 みたいなところです(例えが特殊すぎますか)。

性欲を抑えきれないで入院させられて、鎖でつながれているゴリラ男が、リカを襲う。
この男、マンモス鈴木です。加藤泰の『日本侠花伝』でも目立っておりました。
それから、エンドクレジットのトメが「田中邦衛」なんで、え、出てたっけ、とびっくりしたんだけど、そういえば精神病院の廊下をただ横切っていくだけの「兵隊キチガイ」という患者が田中邦衛なのでした。

さて、物語はクライマックスを迎えて、次第に明らかになる、国際ギャングがらみの犯罪の全貌。
彼らの野望は、処女の娘が出演するブルーフィルムを日本で撮影して本国へ密輸することだった……って、なんやねん、それ。
まるで遊びのような、最後の殴り込みも、まるで見どころなし。魅力なし。

笑う気にもなれない、脱力へなちょこアクションですた。

(DVD鑑賞 2008/03/29記)


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