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ハリウッド映画>SF>インディペンデンス・デイ

インディペンデンス・デイ

監督: ローランド・エメリッヒ

1995年


★☆力ずくで見せてしまう

1500円DVDのオマケとして、タダで配布されているDVD。
ハリウッド映画の場合、大抵の群衆劇は、スター俳優たちに主要な出来事が集約されてしまう見せかけの形式にすぎないのだけれど、本作はその見せかけの度合いがはなはだしくて、地球規模におよぶ防衛戦の手柄を、在野のユダヤ人コンピューター技師(ジェフ・ゴールドブラム)、黒人の空軍パイロット(ウィル・スミス)、アル中の老農夫(ランディ・クエイド)、そして米国大統領(ビル・プルマン)という、四人の「善良」かつ「勇敢」なアメリカ人が、すべて独占してしまう。

彼ら「四人」の組合せと共に、ワシントンD. C. やニューヨークの上空を覆う巨大な宇宙船がなにを表しているのかを考えて、本作公開後にアメリカ合衆国が実際に行ったことと照らし合わせると、じつに気味の悪い、ある意味で予言的な作品なのだが、もっとも不気味なのは、まだ地球が宇宙人に占領も支配もされていなかった段階で、強引に独立宣言を叫んで喝采を浴びてしまう大統領の演説と、それが主題であることを明示した本作の題名そのものだろう。

しかしそういったまともな思考が働きはじめたのは、ちっぽけなノイマン型コンピューター(Macのパワーブック)で、先進的な文明を持った宇宙人の防御システムを解除してしまうなんて、そんなアホなという作戦が実行された頃からで、それまでは娯楽一直線の壮大な見世物として、けっこう楽しめるではないかと思いながら眺めていたのだった。

きりりと輪郭の締まった力強い構図の上半分を覆いつくす宇宙船の、途方もない大きさに圧倒されて、映画館でリアルタイムに観れていれば、さぞかし驚いただろうとため息をついていたのだが、見終わった後からストーリーを思い出してみると、なんのことはない、「マーズ・アタック!」や「スターシップ・トゥルーパーズ」と同じような話なわけで、「語り口」というのは魔物である。


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