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| ヨーロッパ映画 |
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| エル・ゾンビ
IV 呪われた死霊海岸 (ビデオ題: テラービーチ/髑髏軍団美女虐殺) 監督: アマンド・デ・オッソリオ Amando de Ossorio 1975年 脚本: Amando de Ossorio ★★★ デビット・リーンが晩年に撮った『ライアンの娘』は、アイルランドの荒涼とした僻地に村そのものをオープンセットで作ってしまった超大作なんですが、あれを観ると、ああいうおあつらえの村を見つけて、そこでロケをすれば、低予算でも似たようなものができるのではないかと、誰もが夢想するわけです。 テンプル騎士団の死霊が七年ごとに甦って、七人の処女の生け贄を要求する村に赴任した医師の夫婦が、因習を打ち破ってゾンビと戦う、という話。 ホラー映画としてのネタが尽きてしまったのか、前作までに頻出したこけおどしの恐怖シーンも息をひそめて、すっかり枯淡の境地を感じさせます。甦った騎士たちが馬に乗って駆けてくる場面は、第一、二作でさんざん見てきただけに、もはや怖くもなんともない。 なんだかホラーの探求に飽きて、持ち前の美意識だけで映画を撮れればいいという、諦めが感じられる作品なのだけれど、それが逆にアート系の匂いを漂わせているわけです。 そう考えると、あっさりとしたあっけない結末も、ジャンルへの未練を感じさせない潔さを感じさせて、好ましくさえ思えてきます。 I=異境的な伝統ホラー、II=ハリウッド流スペクタクル志向、III=低予算ホラーの神髄、IV=ヨーロッパ・アート系、と、多面的な面白さを堪能できる、予想以上にすばらしいDVD-BOXでした。 (DVD鑑賞 2007/9/12記)
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