★★★★☆
涙なしには
これは拾いもの(といっても、自分で拾ったのではなくて、ほかのサイトで褒められているのを見て、観たくなったのだが)。
公開時に映画館で予告編を何度も観て、とんでもなく退屈そうな映画だと思い、気にもかけなかったのだが、いざDVDを再生させてみると、ただごとではない面白さの予感に、エピローグ部分から落涙してしまった。
語り口も役者も演出も、すべてがぴったりと等身大であることは、じつは、ウェルメイド・プレイを作る上で、最も大切なことかもしれない。
観終わった後で思い返してみても、ありがちなストーリーだったはずなのに、ニューヨークの街角の風物のさりげない挿入シーンにまで魅了されてしまったというのは、映画の話芸の巧みさとしかいいようがない。